最悪ムードの中、鬼門のセ・パ交流戦に突入することになった。

 巨人が28日の阪神戦に敗れて3連敗。勝敗を分けたのは、この日も継投ミスだった。

巨人の交流戦には「負のデータ」がズラリ

「初戦は6回無失点の先発・横川を代えた直後の七回に2番手の鈴木が2失点。2戦目は逆に無失点の先発グリフィンを七回まで引っ張って3失点とつかまった。単純に継投失敗と責められないとはいえ、打つ手が裏目に出ているのは確か。この日も5回1失点と好投していた松井颯を代え、継投勝負に出たらリリーフ陣が七回に3失点ですからね。秋広に同点本塁打が飛び出した直後の炎上ですから、チームとしてはガクッとくる。最低でも勝率を5割に戻して交流戦を迎えるのが首脳陣の目論見でしたが、阪神に同一カード3連敗を食らって借金1。リリーフの不安が再び表面化しての交流戦ですから、原監督も頭が痛いと思う」(巨人OB)

■パ上位球団との対戦が続く

 交流戦での巨人は、昨年までの7年間(中止になった2020年を除く)で、勝ち越したのは11勝7敗で3位になった19年のみ。昨年も8勝10敗で借金を増やすだけの結果になった。

 しかも、今年は最初の相手がパの首位を走るロッテ。日本ハムを挟み、同2位のオリックス、3位のソフトバンクと上位球団との対戦が続く。現在、借金5で4位の日本ハムだって侮れない。5月は12勝11敗。5月の月間チーム防御率2.21はリーグトップの成績だ。

「ファンにとってもストレスの溜まる3週間となりそうだが、ネット上にこんな声を見つけて、なるほどな、と思った。少なからず、『こういうメンバーなら負けても納得できる』『未来に希望を抱けるスタメン』『応援する価値がある』とあったのです。この日、原監督は二軍から昇格したばかりのドラフト2位ルーキーの萩尾(匡也、22=慶大)を『7番・中堅』でスタメン起用。先発投手は育成ドラフト1位の松井(颯、22=明星大)で、ドラフト4位の門脇(誠、22=創価大)も含めて3新人がスタメンに名を連ねた。ブリンソン、ウォーカーの助っ人勢がベンチスタートとなって、攻撃陣は外国人のいない国産打線。もっと言えば、丸を除いて8人が生え抜き選手で、平均年齢は26.4歳。確かにこういうメンバーを我慢強く起用していけば、来年、再来年の巨人にとっては大きな意味を持ちます」(前出の巨人OB)

 若手の抜擢を望むファンの声には「どうせ勝てないのなら…」との枕詞がつくものの、勝てないうえに、ベテラン偏重、若手は使い捨てでは、何も残らない。




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(出典:日刊ゲンダイDIGITAL)

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