栗山英樹　侍ジャパン監督退任で「次の道」はメジャー指導者か : スポーツの鑑　まとめNEWS

世界一指揮官の次なる道は…。WBC日本代表の栗山英樹監督（62）が2日に都内のホテルで退任会見に臨んだ。

　笑顔の勇退会見となった。栗山監督は冒頭のあいさつで「結果的に勝ち切ることができて、先輩方が作ってくださった日本野球のすばらしさを少しだけ伝えることができたかなと。僕も思い切りやることができたので本当によかった。ありがとうございました」と感謝。指揮官の下に集まった侍たちへも「本当に選手たちがいろいろな事情がありながらも、個人的な理由を差し置いて『（そんなこと）関係ないんだ』と、日本野球のためにすべてを尽くしてくれた。これから彼らに何度会っても『ありがとな』って言い続けるんだろうなって思います」とはにかみながら話した。

　今後の目標について聞かれると「ちょっと恥ずかしくて言えないですけど、あります」と次なる夢の存在を告白。「ちょっとまだ整理がついてないというか…完全に自分の心の中で、やることは二つ、三つあるので。そこの準備だけはしておきたいと思いますが、ただ僕は年齢的には時間があるわけではないと思うので、そこはあせりながらしっかりやっていきます」と自虐気味に笑った。

　では、名将が目指す次なるステージとは何なのか。古巣・日本ハムサイドからはこんな声も聞こえてきた。

「プロ野球で10年、日の丸を背負って1年半監督を務め、日本一も世界一も達成したわけですから、もう日本でやり残したことはないはず…。根っからの野球人ですから、次は本場・米国で指導をしてみたいという思いはあるかもしれません。まな弟子の大谷が異国の地で頑張っているんだから、自分だってまだまだ…と燃えていてもおかしくないですよ」（日本ハム関係者）

　実際、日本ハムは大リーグ・レンジャーズと業務提携を行っており、現在に至るまで多くのコーチ留学者を派遣するなど日米間のパイプは強固。壮大な夢かもしれないが、これまでも多くの常識を打ち破ってきただけに、決して夢物語ではないはずだ。