優勝を決め、後はCSファイナルステージで勝ち上がってくる相手を待つだけのオリックス。しかし、その相手が問題だ。

オリV3どころかV4も濃厚…来季山本由伸が抜けても揺らがない“西武級常勝チーム”を構築する面々

 2位ソフトバンク、3位楽天、4位ロッテの3球団が1.5ゲーム差内で争う熾烈なCSイス取りゲーム。ロッテは26日、中継ぎの国吉が特例2023で登録抹消。22日の小島から始まった体調不良による離脱は、これで9人目で、この日は日本ハムに0-7で惨敗し、もっか7連敗。脱落気配が濃厚だ。

 となればCSファーストステージはソフトバンクと楽天が激突することになりそうだが、オリックスにとって嫌なのは前者だろう。

■ソフトバンクとの直接対決はイーブン

 今季、ソフトバンクとの直接対決は11勝11敗1分けのイーブン。リーグトップのチーム防御率2.65も、ソフトバンク戦に限れば3.23になる。逆にソフトバンクは同3.33が、オリックス戦では2.87である。

 何より、気がかりなのがエース山本由伸との相性だ。15勝(6敗)、防御率1.26はいずれもパで頭ひとつ抜けているが、ソフトバンクに対しては3勝3敗、防御率2.33。リーグで2番目に少ない26四球も、ソフトバンク相手には3分の1以上の9個も与えている。

「パのCSは今季で17回目。過去16回中15回はファイナルステージ初戦を勝ったチームが日本シリーズへの切符を手にしている。首位チームは1勝のアドバンテージがあるものの、それだけ勢いは重要ということ。山本はファイナル初戦の先発が確実視されているが、もし負けたら一気にもっていかれかねない。ちなみに初戦を落としてCSを制したのは2017年のソフトバンクだけ、というのも気味が悪い」(オリックスOB)

 さらにオリックスはソフトバンクの守護神オスナに7戦無得点。本拠地京セラドーム大阪での今季対戦成績も3勝6敗1分けと負け越している。

 シーズンと短期決戦は別物とはいえ、不吉なデータが少なくないオリックス。本音は「楽天頑張れ、ロッテ頑張れ」か。




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(出典:日刊ゲンダイDIGITAL)

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